私たちは、技術、製造、営業といった自社の強みをもとにした商品アイデアを顧客に提案する中で、新商品が生まれてくると考えています。

泥臭いようにみえても、現場での試行錯誤とコミュニケーションこそが最も効率的な方法です。

ですから、現場にとことんこだわっています。

自社の強みにこだわる

「御社の強みは何ですか?」

と尋ねられたら、どう答えますか。

「そんなたいしたモノはありませんよ」

と謙遜される方が多いのではないでしょうか。

自分のことは案外とわからないものですし、自信を持って答えにくいかもしれません。

ですが、「強み」があるからこそ、商品が、顧客から選ばれ、売れているのです。

 

商品を創出するには、顧客のニーズをもとに商品を考えていく「ニーズ志向」と、強みの技術をもとに考えていく「シーズ志向」があります。

マーケティングの一般的な考え方では、顧客のニーズがとても大切で、顧客ニーズに答える「ニーズ志向」の商品でなければ売れないと言われています。
成熟した商品ジャンルや、新規な技術があまり必要でない業界ではそうかもしれませんが、技術がなくてはモノがつくれない製造業は、モノづくりのノウハウや技術といったシーズ(強み)の技術が必須です。

また、それが顧客からも望まれています。
ですから、新商品を考える場合には、「自社の強みで何ができるか」を考えることからスタートする必要があるのです。

「自社の強み」を見極めること、見える化することが新商品創出の第一歩です。

 

現場にこだわる商品開発

強みのもとに出した商品アイデアをどうやって開発していくのか。
商品アイデアを商品にまで育て上げていくのは、まさしく「現場」です。
商品アイデアを顧客に投げかけるのです。顧客は今ある商品に対しては意見を頂けますが、要望やニーズについてはなかなか語ってくれません。

というよりも潜在的なニーズは顧客自身が把握していないことがほとんどなのです。

ですから商品アイデアを見せて率直な意見や要望を聞くことが潜在的なニーズを掘り起こす大切なポイントになります。


顧客が一般ユーザーの場合には商品アイデアについてヒアリングを行い、評価をしていただきます。顧客が企業の場合には商品アイデアの提案を行い、意見や要望を頂戴します。

商品アイデアがパーフェクトなことはまずありません。

どこが悪い、こうしてほしいと必ず要望が出ますが、それをヒントに商品アイデアを改良していくのです。

設計、製造そして営業の社内メンバーをフル活用して、どんどん改良を加え、また顧客に提案する…
これを繰り返す中でこそ、アイデアが形になり、顧客が満足する商品が生まれるのです。

 

試行しながら進めていく手法は泥臭い昔ながらのやり方に見えますが、このやり方が試行開発費用を最小限におさえながら効率的に開発できる手法として、現在のシリコンバレーの主流。

スタンフォード大学でもお墨付きの開発手法です。

実践コンサルティング

コンサルティングは、顧客の経営上の課題を把握・分析し、解決策を提案するとともにその提案の導入・運用・実施支援を行う業務です。
私たちは、専門的な経営・マーケティング知識を駆使して、経営課題の把握・分析と解決策を切れ味するどく提案することは得意ではありません。

とにかく現場で支援を行い、答えをしっかり出すことが本当に大事だと考えています。

商品アイデアのベースは「御社の強み」にあり、商品アイデアが応えるニーズはビジネス現場の顧客とのコミュニケーションから見えてきます。
皆様のふところに飛び込み、現場での商品の企画・開発の支援を行う「実践コンサルティング」が私たちのコンサルティング・マインドです。